歯科における統合医療実践


十数年前、私の統合医学探求が始まりました。歯列を動かすとは、それまで生体が良くも悪くも保ってきたバランスを一旦崩す(リセットする)ことで、それが全身にどう影響するかを知るには、私がそれまで培った西洋医学的知識、臨床経験では太刀打ちできないことに気づき始めていました。 東洋医学(中医学)オステオパシー・カイロプラクティック・食養・ホメオパシー・Dr. Karl K. NishimuraのTRT(トラウマリリースセラピー)・民間療法…あらゆる分野を貪り、多くの出会いに恵まれた末、十数年を経て症例を総合的に診断、分析、治療できる体系に辿り着きました。呼吸・姿勢・頸椎配列・成長発育・口蓋形態・滞留(ブロック)/開放(リリース)、などをモニタリングし、治療前中後の評価,特に発育期の患者さんには、鼻呼吸実現、体質改善、集中力アップなど様々な効果をみます。これこそが中年期以降に潜む諸傷病の予防に繋がると確信しています。現在他科との連携により共通の患者さんを通し治療中の生体変化、成長を観察可能です。治療進度(スピード)、装置の選択等も一律ではなく、個々の性質、気質、生体許容範囲などに即し、生体と会話しながらのオーダーメイド治療を実践しています。